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天保9年以前の蚕室を小屋裏に持つ民家の再生工事 限られた予算の中で民家再生というのは非常に困難でした。 構造的に現在の基準に満たす再生は不可能であったので基本的な構造補強を試みました。 湿気対策のために床下全面をコンクリート仕上げとし、根太や束の交換、床や天井に断熱材を入れ底冷えを抑ました。 永年の歳月によって住みついたシロアリの駆除、柱の破損を補修と目に見えない欠損等を集中的に直しました。 依頼者は室内環境に非常に強いこだわりを持っていたので、床下に備長炭を敷いたり、塗装や壁材は健康材料を多用しました。 今まで暗く寒いところで我慢していた生活が一転して明るく暖かな住空間に変わりました。 |